震災より1年

振り返ってポーズ

あっという間に一年が過ぎた気がするのは、多分、福島から遠く離れた福岡で暮らしているからであって、その場に居る人達にとっては、今もまだ続いていることで、一日一日がきっと長く大変な戦いなのだろう。単なる天災であった阪神大震災と違い、東日本大震災原発と言う人災も含まれるので、20年経って福島が今の神戸と同様復興できているのかどうかもわからない。震災と震災に対する国の対応は当事者だけでなく、いつか同じ事が起こりうる可能性のある全国民にとっての憂いであり、だからこそ、それを傍観者のように見ていられないのは当然のこと。それでも私はやっぱり、日本と言う国をあきらめたくないし、逆境の時こそチャンスだと言う気持ちを持って、日本の底力を見せる時だと思っている。と言う事で、まずは自分自身から。
★★★
最近の陽の日課は、朝起きて、顔を拭いて、服を着替えて、おじいちゃんとひいばあちゃんの御霊前におはようを言った後に、お雛様の前で歌を歌う事。母が「ぼんぼりつけようね」といつも言うので、陽はお雛様のことを「どんぼり」と信じ込んでいる。何でも扱いまわしてハチャメチャにする娘だが、花瓶に生けた花だとか、雛壇だとかは本能的におもちゃではないとわかるらしく、特に注意しなくとも触らない。再来年あたりからは、楽しんで一緒に飾れるようになるかな。
昨日は、近所でハンドベルとピアノのコンサートがあると言うので、歌好きの陽を連れて行った。始まる前一瞬だけはいい子でいすに座ったのだが、コンサートが始まり、最初にちょっと紹介をする時点でもうじっとしておられず、一人うろうろして、踊りながら奇声を上げはじめた。無理にやめさせようとするとさらにひどくなるのはわかっていたので、とりあえずやや離れた所からうかがっていたのだが、とてもゆっくり聴いていられず、コンサートの邪魔になりかねなかったので結局途中で連れて帰ることにした。陽はとにかく場所見知りせず、どこであろうと家に居るのと同じように振舞うことができる。元々、保護者べったりが無い上、新しい場所となると持ち前の好奇心を如何なく発揮するので、迷子になる素質十分だ。
最近の陽の口癖。「ぱんかーい!」「あっかたいねえ」「せいかーい!」「わーかった!」2歳児の子供の言動と言うのは、これでもかっ、と言うくらいおもしろい。