放生会

唐黍を食らう

博多三大祭のひとつ、箱崎宮放生会へ行く。
全国的に有名な山笠やどんたくと違って、放生会はたぶん、一番マイナーな祭である。ただ、子供のころ楽しみにして、家族や友達と毎年行っていたのは放生会で、山笠やどんたくはほとんど行ったことがなかった。と言うのも、放生会は山笠やどんたくと違って『見る』ことがメインではなく、カキ氷、綿菓子、金魚すくい、とうもろこし、お化け屋敷や見世物小屋等、箱崎宮参道にずら〜っと並ぶ700店あまりの露店がメインと言っていい祭であり、それらは当然、山笠飾りを見たり、どんたくパレードを見るよりも子供心にワクワクするものだったのだ。
最近の外出はほとんどベビーカーを使わなくなっていたが、まだちゃんと大人の言うとおりに行動できない陽を祭の人ごみに放り込むわけには行かないので、久々にベビーカーお出かけである。でも、せっかくおもしろいものがいっぱいあるのに、ずっとしばりつけているのはかわいそうで、結局ところどころ歩かせたり、モリ君が肩車したりして、ベビーカーはほとんど荷物置きとなってしまった。カキ氷やとうもろこしを食べたり、アンパンマンの風船に喜んだり、よくわかっていない幼児でも祭の雰囲気はやっぱり楽しかったよ様子。後、2,3年もすれば「あれがほしい」「これ買って」と言うようになるんだろうねえ。
まだ残暑が続いているが、朝晩は少しずつ秋めいてきた。日中涼しくなってきたら、歩ける陽を連れてあちこち出かけようと今から楽しみにしている。