本を読む

片道20分の通勤電車内と、昼休みと、お風呂につかって歯磨きしながらと、夜寝る前が現在の私の読書時間の全てである。外で読む本と家で読む本はたいてい別。
現在読んでいる外本は大西巨人「未完結の問い」、家本は中村哲「医は国境を越えて」、最近読んで良かったのは澤地久枝中村哲「人は愛するに足り、真心は信ずるに足る」、藤原美子「夫の悪夢」、堀江敏幸「未見坂」。
好き勝手に、自分のやりたいことを貫いて生きて来て、多分、一生そういう風に生きて行くと思っていた私の考え方を変えたのは結婚ではなく、娘を持ったことであった。それは至極常識的な変化で、ちいとも不思議なことではないのだろうけど、かつては、心の底でそういう風になることを嫌悪し、恐れもしていたのに、結局はそれを自然に受け入れてしまっている。
それを後悔しているわけではない。でも、そうして「フツーの生活」を送っていると思考は「生活」と言う幅の中だけを右往左往するのに慣れてしまい、悪く言えば惰性で日々を過ごすようになる。今の私にとって、それを少しまともな思考へ引き戻してくれるのが、本なのだ。
ちなみに陽の絵本への興味は横ばい状態。読んであげても、なかなか最後まで落ち着いて聞いていることができない。最近の流行は絵本を1冊ずつ取って来て床いっぱいに広げることだ。(ある意味本好きなのか?)マア強制するものではないからね、そのうちに読書のくせがついてくれることを願っている。