陽5ヶ月半/1Q84を読む

気づいたらもう8月、そりゃ暑いはずだ。
陽は今5ヶ月半を過ぎ、今月15日で丁度6ヶ月になる。先日大連にて寝返りができるようになったが、しばらくは転がった後に自分の手を身体の下に挟み込んでそれを自分で抜く事が出来ず苦しんでいたが、ここ数日でそれを抜く事も覚え、最近はうつぶせが大のお気に入り。首も完全に座っているので、頭をぐっと持ち上げて周りをきょろきょろ見たり、その勢いで前に進もうと足をつっぱったりするが、ずりばいマスターまではもうしばらくかかりそうだ。何はともあれ、ずいぶん自分で動けるようになってきたので、ひとりで機嫌良く遊ぶ時間が長くなった様に思う。
***
2月に帰国してすぐ、図書館で予約していた「1Q84」の順番が回ってきた。予約した時は確か15人待ちと言われ、私が今回借りて後に8人待ち。Book3も予約を入れているが、多分、これもずいぶん待たないと行けないだろう。相変わらず、するすると読みやすく、3日で読了、待っている人がいるのでさっさと返しに行った。まだ最後まで読んでいないので何とも言えないが、予想通りもひとつな感じ。とりあえず、日本語版を読み終えたので、中国語版を読み始めた。
中国語版「1Q84」については、出版前からいろいろな論争があった。と言うのは、これまで村上春樹の小説の翻訳をやっていたのは林少華だったのだが、今回中国で版権をとった出版社が変わった事により、翻訳者が施小煒に変わったのである。それぞれ支持者があり、言い分があるのだが、正直、私はそこまで中国語のレベルが高いわけではないので、その違いを読み取れるかどうかは難しい。が、少し読み始めたところですでに前評判で言われていたように、施小煒の訳はかなり原文に忠実で、いかにも「訳文」を読んでいるように感じた。林少華の場合は、意訳も(時に誤訳も)ふんだんにあり、より小説らしいのである。で、どちらが良いか、と言われるとやはり難しいのだ。マ、何はともあれ私は日本人で、オリジナルをそのまま読めるというのは十分に幸せなのだな。