初発熱

火曜の午後に三種混合初回1回目を受けた後、夜、陽が熱を出した。初発熱である。接種の副作用で今晩熱が出るかも、と言われていたので、それだろうと思っていたのだが、翌朝も下がっておらず、私より母が心配して「病院に連れて行ったら」と言い出した。
私は、食欲はあるし、機嫌もいいので、単なる副作用でわざわざ病院に連れて行かなくても、と思ってとりあえず軽い気持ちで電話して聞いてみると「翌日になってもまだ熱がひかないんですか・・・できたら受診してほしいんですが」と言われたので、慌てて連れて行く事にしたのである。
子供の発熱は珍しくないと聞いていたし、夏風邪でもひいたかな、と高をくくっていたところ、血液検査の結果白血球値とCRPの値が高い事より、よくあるウィルス性ではなく細菌感染であることがわかった為、抗生剤を点滴することになった。細菌感染・・・子供にはよくあることなんですか、と尋ねると「よくある事ではないですよ!よくあることだと困りますよ!」と言われた。ショック、よくある事です、と言われると思っていたのに。
私も後から自分でいろいろ調べてわかったのだが、子供の発熱の90%以上はウィルスが原因であり、ほんの一部が細菌感染であると言う。ウィルスによる発熱は自然治癒するが、細菌感染はそうはいかず抗生剤を打たなければならない。また、細菌感染は放っておくと、重症化して肺炎、敗血症、髄膜炎だとかの死に至るか重度の後遺症を残しかねない病気に発展することもあるらしい。明後日(つまり今日)から中国へ行く予定にしていたので医者に相談すると、明日もう一度血液検査をしてその結果で決めようと言われた。そして昨日、熱もひいたし、多分いけるだろう、と朝イチで病院に行き検査をしてもらったのだが、やはりCRPの値が下がっていない、と言うか高くなっている。とにかく今回の中国行きは取りやめにしないといけないのは確かだが、それより重症化するのではないかと言うことがなにより心配だ。ただ、その他の診察でもエコーでも異常は見られないため、念を入れて朝晩抗生剤2本の点滴を打ち、再度明日血液検査をしてみようということになった。
帰宅してからすぐにモリ君に連絡し、やっぱり行けなくなったので、滞在中に予定していたことのキャンセルをお願いする。陽のチケットは正規料金チケットなので日程変更可能だが、私のチケットは当然格安チケットでしかも前日なので日程変更は不可、キャンセル料50%とのこと。ああー、痛い、でもしょうがない。
で、今朝また病院へ行き検査したところ、ようやくCRPの値は下がっていたが、本当に治ったかどうかを確かめるため今日は点滴は打たず、明日もう一度血液検査をすることになる。その結果を見ないとまだ完全には安心出来ないが、とりあえずほっとした。
子供は病気が進むのも早いが治るのも早いと言う。楽しみにしていた大連行きがドタキャンになって残念ではあるが、マア、行く前にわかったんだから運が良かったとも言えるのだ。産まれる時からそうだったのだが、予定通りに事を運ばせないのが陽の持つ運命なのかもな。