陽のための絵本

子育て生活は、平穏に地味に退屈に過ぎていく。そんな中、陽の手の甲にぽつぽつとくぼみが出て来たことや、50cmのカバーオールを着てぶかぶかせずなんとか様になって来たこと、眉毛が少ししっかりしてきたことに成長を感じることができるのが、母の醍醐味だろうか。
新生児の赤ちゃんがたまに笑った様に見えるのは生理的微笑と言われるもので、単に筋肉の具合で笑った様に見えるだけで、実際に嬉しいとか楽しいとかの感情によって引き起こされたものではない。本当の笑顔(社会的笑顔)が出て来るのは大体2ヶ月くらいからとのこと。早く産まれた赤ちゃんの発達は予定日から計算する「修正月齢」で判断する必要がある。つまり、陽は現在実月齢2ヶ月半、修正月齢3週間ということだ。散歩中見知らぬおばさんから「あらー、産まれたばかりの赤ちゃん」なんて言われるので、見た目はまさに新生児なのだろうし、今のところ明らかに笑っていると言う表情は見せてくれないので、こうした面でも修正月齢を参考にしなければならないようだ。
と言う事で、絵本を読んであげるなんてまだまだ先の話なのだが、出生から毎月1冊絵本を買ってあげることにしている。私が両親に感謝していることのひとつは、子供の頃本だけは好きなだけ買ってもらえたことで、大人になった今も本を読む習慣が身に付いているのはそのおかげだと思っている。なので、我が家にはかつて絵本も児童書もずいぶんあったのだが、子供がある程度大きくなってそれらを読まなくなり、家の本棚も倉庫も収集つかない状態になっていたので、多分、私が中学か高校位の時、ほとんど私設図書館に寄付してしまって、今は子供向けの本と言えば、全集や図鑑の類しか残っておらず、非常に残念である。
毎月1冊を思いついたのは4月の初めなので、今月は2/15お誕生日分、3/15分、4/15分の以下3冊を購入した。
●2/15「あなたがうまれたひ 作:デブラ・フレイジャー 訳:井上荒野福音館書店
産まれて来たお祝いの意味で選択。かがくのほんなので内容は少し大きくならないとわからないが、絵は切り絵でポップなのが私好み。小さいうちは絵を楽しみ、大きくなって意味を理解しつつ、科学への興味を引き出すことができるかも、と一粒で二度美味しい絵本。母の思惑通りにいくかどうかはわからないが。
●3/15「くっついた 作:三浦太郎/こぐま社」
すごく短いけど、シンプルな言葉の響きが優しく、絵もかわいらしく、小さい赤ちゃんにぴったりの絵本。陽がもう少し大きくなれば、一番に読んであげる絵本になりそう。
●4/15「おつきさまこんばんは 作:林明子福音館書店
とても人気のある絵本のようだったので選択。絵も内容もやさしく、絵本の王道と言う感じだ。これも、とても短く、内容も簡単なので早いうちから読んであげることができそうである。