うちの職場は女子が多いから、ということもあるが、妊婦が結構いる。(恐らく、10人近く)中国では、出産一日前まで出勤、なんてことも珍しくなく、私の現直属の上司も臨月で出勤し、ばりばりと仕事をしている。と言うのも、共働きがフツウの中国にあって、国が定める出産(育児)休暇は3,4ヶ月で、それを超えて休むと無給、もしくは容赦なく解雇になったりする為、子供を生んだ後長く休みたければぎりぎりまで働くしかないのだ。
かつて、私は妊婦を見るのが怖かった。なんというか、ものすごくフツウではない、特異な生き物のような気がして直視できない時期があった。が、最近そうでもなくなったなー、直視できるようになったなー、と思って直視しているうち(こんなこと書くと、人として女子としてまさに冒涜かもしれないが)今度は、妊婦がすごく醜いものに思えてきたのだ。いや、多分、本当に醜い妊婦が中国には多い。
・中国の妊婦は日本と違って体重コントロールをあまりせず、お腹の子のためにどんどん食べなければ!と言う人が多く、10kg以上の体重増加はフツウ、私が聞いたのでは20kg増加と言うのもいる。(中毒症が怖くないのかねえ)
・もともと化粧をしない人や身なりにかまわない女子の比率は高いのだが、妊娠するとそれが輪をかけてひどくなる。簡便性を重視したヘンな髪型だったり、おぞましいデザインのマタニティウェアだったり。
・上記のような太った、ヘンなマタニティを着た妊婦が数人集合して、ウォーキングしたり、バナナやらりんごやらなんやかや定期的に補給している様子は、ちょっと近寄りがたい怖さがある。
私が言う「醜い」と言うのは決して、不細工である、と言うのではない。生まれつき美人か不細工かはどうでも良い、肝心なのは、美しくあろうとする気持ちを放棄しているかいないかだ。程度の差こそあれ、フツウの女子であれば美しくあろうと言う気持ちを本能的に持っていると思うのだが、多分、ここの妊婦は「妊婦」は神聖でそれだけで美しい、と言うことを盾に美しくあろうとする気持ちをすっかり放棄しているように思うのだ。
と言うことで、私にとって子供を生むことよりもっと、妊婦になると言うことが怖いのであった。