晴れ

大連へ戻ってきた。
寒いかな、と心配していたが、持って行ったセーターを着る必要もなく、滞在中はずっと良いお天気であった。(私達が来る前は雪が降っていたらしい)最後の結婚式もなんとか無事に済んでようやく肩の荷が下りた気がする。それにしても疲れたー。
到着した日は、電車を降りて休む間もなくドレスを選びに行き、その後親戚の人とご飯を食べに行く。2日目は、お母さんの実家山東省から来る親戚を朝早く迎えに行き、皆で食事をした後お墓参り、お昼はまた親戚やらお母さんの友達やらと食事、夜もまた親戚やら友達やらと食事。こうした場では当然「敬酒(お酒を勧めあう)」が付きまとい、私は風邪を理由になんとか逃れていたがモリ君は拒み続けるわけにも行かず、かなり飲まされていた。3日目は朝化粧に行って、時間ぎりぎりに式場へ到着。今回の式は、もちろん中国式で司会者ありの人前式である。私は司会者の言う白々しい台詞のひとつひとつに一人うけまくっていたのだが、モリ君母はもちろん、お客さんの中にも感動の涙を流している人がちらほらいたので、多分、こういうものなのだろう。
司会者が「二人の愛の軌跡」をドラマチックに語った後、お義母さんを間に挟んで入場。お客さんを目の前にして司会者からいきなり「さあ、ハサク、日本語で皆に挨拶して」と言われた。とりあえず「皆さんこんにちはー(実験のお姉さん風)」と言ってみたものの、客は皆日本語など全くわからない為、なんとなくビミョーな空気が流れる。さらに司会者に無理やり「日本語でお互いに愛の誓いをしそれぞれが中国語に訳す」と言ったことをやらされた。(これは事前に打ち合わせてはいた)いやねえ、中国語で言うのは別にどうでもいいんだけど、日本語で「あなたの貞淑な妻として永遠に愛します」なんて台詞、白々しすぎて私は相当ひきまくっていたのだが、これもまあ、客には結構受けていたようだ。極めつけは、最後のしめで司会者が感極まって言ったこの台詞「モリ君の幼い頃からの夢を皆知っているか、それは日本人女性を娶ること、今日とうとうそれが叶ったのだ!!」いくら盛り上げる為とは言え、職業司会者があんなにあからさまな嘘を言っていいのかねえ、中国式結婚式、やっぱり理解できん。
今回の旅の落し物はピアス片方と指輪。