曇り

今回の出張は全て順調だった、のだが、風邪をひいてしまった。今年の冬は風邪なしだと思っていたのに、明後日から黒竜江に行くというのに、全くもって最悪のパターンである。今朝から咳が出て、家に帰って熱を測ると微熱、そして咳のしすぎですでにしゃがれ声になってしまった。
出張先でタクシーに乗って運転手とおしゃべりした際、久々に日本批判の話が出た。運転手は友好的でおしゃべり自体は楽しく、私個人にひどいことを言われたわけではないのだが「実は日本人は嫌いやねん、ほとんどの中国人は日本人嫌いやで、日本人は中国人のことバカにしてるし、何より侵略国やからね。でも、君は別、君は良い人だ」と。わかっている、わかってはいるのだけど、中国に住んでいて、中国に反日の人がどれだけ多いかを思う度にユウウツになる。
利己的な人が多いこの国の人が、今現在自分が受けているわけではない「侵略」を理由に日本を憎むのは、今の中国社会に対する不満を政府に向けない為に政府がコントロールしていることにも要因がある、ということをわかっている人はもちろんわかっている。おしゃべりをした運転手自体も「中国政府は、日本の援助なんかをあまり宣伝したがらないから、反日感情はなかなかなくならないね」と冷静に言っていたくらいだ。中国人が日本人を嫌いなのは、日本人が中国人より裕福だからだ、これは絶対。中国の大多数の人々の生活水準は日本に遠く及ばない、強者は弱者に対して寛容になれるが、プライドの高い弱者は強者に対して嫉妬し、敵意を剥き出す。・・・じゃあ、中国の反日感情がどうすればなくなるか、と言えば、やはり、国民全体の生活水準が上がり、貧富の差が縮まることしかないように思うのだが、それは相当に難しいんだよな。ハー、もう、考えるのやめよ。