曇り

寒波が訪れ恐ろしく冷え込んだ週末、ひたすら部屋探し。土日の2日間で、10部屋以上見て回った。
今の部屋は古い住宅だが、内装はかなり良いし私の前はずっと留学生が住んでいたので結構キレイである。ただちょっと狭いので、でかい家に住んでいるうちの親が来た時は、まさにウサギ小屋を見たかのように驚愕されてしまった。それで、まあ1月末に契約が切れるし、今と同レベルでもう少し広い部屋を探そう、と言うことになったのだ。
それ程厳しい条件を出しているつもりはないのだが、やはり、全てを満たすのは難しい。まず、最低限の条件は家電・家具が一通り揃っていること、新旧はそれ程問わないが、清潔であることだ。マンションではなく、できれば住宅(封鎖式)がいい。電磁調理器は嫌いなので、ガスであること。ベランダが広いといい。3階か4階がベスト。交通、買い物が便利で、今の家付近であること。そして安いこと。・・・と言う条件は、あらゆる不動産屋に「厳しすぎる!!完璧な部屋なんて無いよ」と言われた。
土曜日の最後に見た部屋を私は結構気に入った。電磁調理器で、ベランダがちょっと狭く、今の家よりちょっと離れる、と言う不満点はあるが、まあ悪くない。なにより、住宅地内の環境が結構良いのが気に入ったのだ。
そしてモリ君は日曜の午後に見た部屋を入った瞬間から気に入った。そう、この部屋も悪くないのだ。ここは不動産屋を介せず、直接大家と連絡を取ったのだが、もともと、瀋陽に住むなんとか書道会の会長を務める祖父を呼んで住まわせるために買った家、と言うことで内装はかなり良く、特に机、タンス、ベッドなどの家具は一目見てかなり高級だとわかった。(件のおじいさんは「わしはまだ元気だ!」と言って来なかったらしい)しかしながら洗面所の狭さと洗濯機が二層式であること、そしてなにより1階であることが私にとってはアウト。うーん、難しいなあ、と考えていたところすっかり気に入ってしまったモリ君は、私も同じように気に入ったと思い込み突然その場で大家と契約の話を始めてしまった。ちょ、ちょっと待てー。とりあえず、帰ってもう一度考えてみる、と言って後にしたのだが、この後モリ君とけんかになってしまった。「なんで、あんなにいい部屋なのに、ハサクは嫌いなん?」「内装はいいよー、でも洗濯機二層式やん」「全自動を自分で買ったらいいやん」「あんなに狭い洗面所のどこに置くんよ!!」「無理やり置けばいいやん、洗濯するときホースつないで・・・」「毎回そんな面倒なことやってられるわけないやろ、ほとんど1.2日に1回は洗濯するのに!!昨日見た部屋とほとんど変わらないやん、内装も家賃も、なんで昨日のはあかんの」「・・・昨日の部屋は新築で、暖かさが足りない」
そしてしばらく言い合いをした後、万三君の家に遊びに行き、それぞれの部屋の条件を言って比較してもらったところ「1階?1階は絶対だめ、考えてみ、夏うるさくて耐えられへんで、だめだめ」とモリ君のお気に入りの部屋は即却下された。と言うことで、モリ君はやはり私に譲ることになったのであった。
そして本日契約、今週末引越しの予定。