曇り

30、31の2日間工場長と共に山東省へ出張に行く。青島から車で2時間程の所にある維坊と言う都市にある会社へ行ったのだが、ここの社長と言うのが絵に描いた様なチャイニーズドリームだった!!
彼はまだ37歳で15年前初めて貰った給料は80元だったと言う。もちろん今と物価は全く違うので比較は出来ないのだが、まあフツウの会社員だったわけだ。しかし彼は7歳年上の奥さんに出会ってから人生が変わったのだ。彼女の家はちょっとしたお金持ちだったようで、当時思いきって莫大な土地を買った所、これが数年であれよあれよと言う間に20倍に跳ね上がり、それで儲けたお金を投資しまくって、今では食品、化学系、ホテル、サウナ、ゴルフ場と多数の会社を経営するグループ会社に成長したのであった。現在も投資は続いており、近々病院と五つ星ホテルを建てる予定だと言う。彼によると、中国バブルが弾けた時負け組にならないため、今のうちにグループを出来るだけ大きくしておく、とのこと。ちなみに最近日本に旅行に行った際、社長は大阪で300万円位のゴルフセットを買ったらしいのだが、その価格が安すぎると言って納得が行かず、代わりに(?)その店にあった最も高く、これまで誰も買ったことの無い、ほとんど飾りの様な存在のゴルフバック2つを購入しなんとか満足したと言う。同じ日、奥さんは東京で買い物しまくり1日250万円(キャッシュ)使ったとのこと。何と言うか、本当のお金持ちなんだな。
私達は夜、社長が運転するジャガーに乗って(ちなみに空港に迎えに来た車はヴォルヴォであった)食事に行き、上海蟹やらアワビやらを戴いた後、彼の経営するサウナマッサージに送り込まれて全身マッサージを受けた。なんだかこうして書くとすごくいい目にあったようなのだが、私は始終緊張していたので、全て終わってホテルに帰り着き1人になった時はぐったりしてしまった。
理屈では知っていたが、こうして目の当たりにし、いかに中国の貧富の差が激しいのかをしみじみ実感した出張であった。