晴れ

早朝香格里拉をたち、バスで虎跳峡へ向かう。ここは世界四大峡の一つで、全長約30km、上、中、下虎跳3カ所の見所がある。ここは私達の旅のメインイベントなのだ。麗江に滞在しているとき3日連続で日雨に降られ、天気予報もずっと雨を示していたためここへ来ることはほとんどあきらめかけていた。と言うのも私達は途中1泊し、2日かけて虎跳峡をトレッキングするつもりで、この路は雨が降れば相当危険になるため、実現不可能なのだ。
虎跳峡の入り口、橋頭のカフェに荷物を預け午前9時にトレッキングを開始する。天気は暑すぎず、もちろん寒くも無く丁度良い。聞く所によると、ここをトレッキングして越えるのはほとんど外国人で、中国人観光客はバスで直接上虎跳へ行く。私達も歩く道すがらたくさんの観光バスとすれ違った。と言うのは、実はありえない現象だと知ったのは夕方中虎跳へ着いた後だった。
虎跳峡を越えるにはハイパス、ロウパス2通りの路があることは私達も知っていた。ロウパスは車も通ることの出来る公道、ハイパスは山道でトレッキングをする人は当然ほとんどこちらを選ぶ。距離はそう変わらないのだが、ハイパスはなんせ山道なので1日で歩き通すことはほとんどムリ、フツウ途中で1泊しなければならない。もちろん私達もその予定だった。のだが私達はロウパスをハイパスだと思い込み、ほとんどトレッキング客がいないことをおかしいと思いつつ、1日で中虎跳まで一気に歩き通してしまったのだった。がーん、アホすぎる、道理で全くしんどくなかったわけだ。とは言え、普段歩き慣れている私と違い「生まれて初めてこんなに長時間歩いた」と言う在任は中虎跳へ行く往復2時間の山道だけで、途中耐えられず泣き出してしまう程しんどかったと言うので、ロウパスを歩いてきたのは正解だったのかもしれない。
午後六時TinaGHへ到着。久々に満天の星を見る。これだけでもここへ来た甲斐があったと言うものだ。