辛巳/大雨、雷のち曇り

午前中久しぶりに大雨、学校のATMにお金をおろしにいくつもりだったのだが、とても外へ出られる状態では無くしばらく様子を見ることにする。結局午後になってようやく雨はあがった。2時半からシュエフォンと勉強をして、映画を観に行く予定となっていたので、2時前に寮を出てATMに寄ってそのまま行こうと思っていたところ大変なことが起ってしまった。机の引き出しに入れているはずの通帳とカードの入った袋が見当たらないのだ。いつも同じ場所に入れているのに、それだけが忽然と消えてしまっているのである。慌ててあちこちを探すもののどこにも見当たらない。同じ引き出しに入っている、パスポートもTCもちゃんとあるのだが、その袋だけ無いのだ。盗まれたのかもしれない、と真っ青になってしまった。と言うのも、ここでの生活に慣れて以来ずっと、私は友人達の再三の注意も聞かず「部屋の鍵を閉めないで外出する」と言うことをやり続けていたからだ。何年も前にこの寮でも盗難が起ったと言う話は聞いたことがあるのだが、寮自体知らない人が勝手に入って来てうろうろすることは不可能だし、今は廊下に防犯カメラまでついているので盗難など起るはずは無い。と思っていたからこそ、いつものごとく適当・面倒くさがりぶりを発揮していたのだ。もし本当に盗難だったとしても自業自得である。
動揺してとりあえず寮の叔叔に泣きつき、段先生に相談すると冷静にいつもの薄笑いのまま「とりあえず銀行に急いで行って口座を止めておいで」と言われた。シュエフォンに連絡して時間通り行けないことを告げ、タクシーで急いで市内の銀行へ行き手続きをする。確認するとお金は全く無くなっていなかった。当然である、通帳やカードを盗んでも暗証番号がわからなければお金をおろすことなど不可能なのだ。再発行は来週になるとのこと、お金もかかるし面倒くさいし踏んだりけったりだ。(でも自業自得)