甲戌/晴れ

先生から「休みの計画はたった?」と聞かれる。「まだ決めてない」と言うと「じゃあ、うちに遊びにおいで」と言われた。がーん、ものすごく嬉しい。先学期イン先生のクラスだった子達は先生の家によく遊びに行っていた、と聞いていたので、私も一度は行きたいなあと思っていたのだ。念願の「中国人一般家庭訪問」がこんなに早く叶うとは。(って、まだ行っていないんだけど)
イン先生は私達のクラスの精読の担当であり、担任でもある。以前は高校で英語の先生をやっていて、後に留学生に中国語を教える今の仕事についたとのこと。「先生」と言う仕事が本当に好きで好きでたまらない様だ。私はこの先生に、週に2回くらい適当な散文を書いて見てもらっている。中国語なので当然日本語と同じ様には書けないのだが、段々ひどくなってきているこのブログ日記より多分、はるかにましな文章をがんばって書いているのだ。
以前、読書についての文章を書いた時、ものすごく先生のつぼにはまってしまったようで、ほとんど原稿用紙一枚分位の批評(感想?)を書いてくれた。先生もかつては文学少女だったことがあり、学生の頃はしょっちゅう徹夜で本を読んでいたらしい。「今は仕事や家のことで忙しくなり、普段は新聞位しか読まなくなってしまっている、でもハサクの文章を読んだらものすごく本が読みたくなって来た。良かったら「海辺のカフカ」を貸して欲しい」と言われたので、貸していたところ、先生は週末、家のことが何も手につかない位入り込んで読んでしまったと言う。
本を読むことが好きな人と話すのは、楽しい。同じ本を読んだ人と話すのは、もっと楽しい。