己卯/晴れ

先生はケーキを持って来てくれた

王先生に日本料理をごちそうする。
今日は先日韓国人に作った料理の他に、更に3人でたこ焼きを作ることになっている。先生が来るのは12時なので、11時にシャンベンの部屋に料理を持って集合し、のんびり準備を始めた。先日練習のため作った際、思ったより焼くのに時間がかかることがわかったので11時半くらいから焼き始めれば、ちょうど2回分くらいはできるはずなのだ。
前回の教訓を活かし、生地をゆるゆるに作ってみたところ、鉄板に流し込んだ時点からなんとぐつぐつ沸騰し始めてしまった。うへーやばいかも、と思いつつ10分位放置してみたのだが、もんじゃ焼き状態から事態は一向に回復せず、これはもう、どんなたこ焼きプロでもひっくり返すことは不可能だ、と言う状態に追いつめられてようやく作り直すことを決心する。が、この鉄板を洗うのがまた一苦労なのだ。全体に粘土のようにこびりついた生地を取るため10分位かけて必死で洗い、ようやく準備ができた時点ですでに11時50分。もう失敗は出来ない、と固めの生地、油も多めで焼き始めたのだが、次は生地が多すぎて境目が分らなくなり、焦っていろいろ扱っているうちに段々焦げ臭い臭いがして来てしまった。しかしやはり、1つとしてひっくり返すことが出来ない。どうする、どうしよう、もう12時は過ぎた!と焦っているうちフーちゃんが「こうなったらお好み焼きに変更しよう」と提案し、慌てて穴からスプーンで生地をすくってフライパンに移動させ、そこで強引に整形し、なんとかお好み焼き風に仕上げることができた。作り方を見ているととても美味しそうとは思えないのだが、見た目はソースとトッピングでなんとかごまかす。
「間に合うのか!」と焦っていたにも関わらず、結局先生は30分遅刻してきた。怪しいお好み焼きもとりあえず「おいしい」と言ってくれたので良しとしよう。