癸丑/曇り

今日は、久しぶりのシンちゃんとの相互学習。のっけから、彼女が家庭教師をしていた日本人のおじいさん留学生とのトラブルについて切々と語られる。実を言うと、2,3日前に、そのおじいさん側からも彼女とのトラブルの事を聞かされていて、「彼女は悪賢いから気をつけろ」とまで忠告されていたのだ。両者とも嘘は言っていないと思うのだが、自分に都合の悪い部分は話さないだろうから、とりあえずこういうのは話半分に聞いておくに限る。
結局の所、彼女の中国人的ないい加減さと、中国人にはそう言ういい加減な部分があるのだと割り切ってしまえず、あくまで日本的な感覚を押し通そうとするおじいさんとの食い違いによるものなのだ。どちらが悪いと言う事も無いし、良いと言う事もない。ただこのことで、おじいさんは中国人に対して警戒心をがちがちに持ってしまい、シンちゃんは年配の日本人の人に対して良くない印象を持ってしまった、と言うのがなんとなく残念に思う。
ちっぽけではあるのだが、私もここでは日本人の典型を形作る標本のひとつなので、恥ずかしくないようにやって行かねばならない、と言う事は心に留めているつもりなのだ。