辛亥/晴れ

学校にたくさんある私の大好きな木

火曜日はお休みになったので、1週間ぶりの互相となる。今日は家族や友人のことを、日本から持って来た何枚かの写真を見せながら話してみることのした。まず、幼少時代兄姉と3人で写っているのを見せると、彼女はすぐ様兄を指して「これがあなたね」と言う。確かに、兄はおかっぱ頭で非常にかわいらしく常に女の子に間違えられ、兄のお下がりを着て当時頭髪の薄かった私は男の子と間違われていたのだった。引き続き写真をじいと見ていたケイちゃんに「日本人の子供がしている、この髪型を何と言うのか」尋ねられる。「これはおかっぱと言って、”お”は尊敬を表し・・・かっぱ、妖怪、えーっと中国語でなんて言うんだっけ(急いで辞書を調べる)そう、妖怪の一種であるかっぱの頭に似ているから、おかっぱと言うのです」と教えたのだが、よく考えると辞書で調べるまでもなく、妖怪の多くは中国から伝わって来たものである上、河童は西遊記に出てくる程有名な中国の妖怪なのだからそのまま中国語読みをすれば良かっただけなのだ。
日本には、中国との交流が始まって以来(日本が出てくる最古の文献は確か漢書だったと思うので、今から2000年近く前のはず)数多くの文化や習慣が伝わっている。その中には本国の中国ではすでに無くなっているようなものもあり、多くの人が日本古来の物と信じている事物も多い。普段使っている慣用句なんて中国古典由来の物がどれだけ多い事か、辞書をひけば一目瞭然。ちなみに、最近授業で単文を作る際「百聞は一見に如かず」を調べて、この慣用句が漢書からひかれていることを知る。そうしたことを考えると、うかつに「日本文化」を紹介できないナア、と思ったのだった。