戊申/曇り

2回目の今日、太極拳クラスは10人以上に増えて先生は非常に嬉しそうである。新しい生徒達にまた熱い思いを語っていた。今日は前回の2つに加えて3番目の白鶴亮翅を練習する。前回優等生だった私は最初から筆頭の位置に配置されてしまったのだが、練習が進むうちにぼろがでて次席に下ろされてしまった。それでもまだ一応、一度習った動きの部分なのでましなほうなのだが。
隣室のフーちゃんが風邪をひいて授業を休んでいたので、果物を差し入れる。それにしても、おかしい。こちらへ来てすぐ、たいていの人はフーちゃんのように風邪をひいたり、お腹をこわしたりしてしまうそうなのだが、私は日本に居るとき以上の体調の良さを維持している。(と調子にのっていると泣きを見るので気を抜いてはならない)
いつの間にか私は順応性の高い人間になっていたのだ、とここに来て感じている。日本に居る時、私は自分の生活にある程度きちんとしたリズムを作り、それに沿って生活をすることを心がけていた。そしてここへ来て2週間が経った今、すでにここでのリズムがきちんと確立されつつある。学校の寮に暮らすと言う事に対しての一番の不安は、ある意味排他的な部分(私の欠点のひとつである)を持つ私が寮生活に耐えられるだろうか、と言うことであったのだが、ここは予想していたより、適度に皆排他的な場所だった。もちろん、始終人とつながろうとしている人も居るのだが、とりあえず皆大人なのだし、選りによって中国に留学している人だからそう自分と大差無い人が多い、ように思うのだ。
そう言うわけで、私は心身ともに頗る元気である。