辛丑/晴れ

ゴミ箱なのです

ようやく寒さがやわらぐ。今頃日本に寒波が訪れている事だろう。
今日は授業の後で、課外の太極拳クラスに参加する。先学期に参加した人の話を聞くと、最初は張り切ってたくさんの人が参加していたが、どんどん減って最後はものすごく少人数になっていたらしい。まあわからないでもない、若者はもっと速い、もっと強い、もっと激しいスポーツの方を好むものだ。そして太極拳を「年寄りがするもの」と言うのである。しかし私はカンフーハッスル愛する人間として、太極拳に絶大なる信頼を置いていること、日本では結構若い人の間で流行っている事などを仲の良い用務員のおじさんに伝えようとして「功夫・・・(ハッスルってなんだっけ?)」と言いかけたら「少林寺拳法か?あれは違うぞ、これは太極拳だ!年寄りがするものだ!」と畳み込まれ、結局理解してもらうことができなかった。
そして今学期初日の参加者は、若者4人とおじさん1人の総勢5人である。少々寂しいが、じっくりできるので結果的には良かった。教えてもらうのは当然24式簡化である。先生は、そこら辺を歩いていそうなおじさんだ。いや、そんなことを言い出すと寮の用務員さんや学校の掃除をしている人なども「そこら辺を歩いているようなおじさん」とひとくくりにしてしまえる位、私には同じ様な人に見える。どこがどうとは詳しく説明出来ないのだが。おじさん、もとい先生は34歳の時に太極拳を始めて以来、30年近く毎日欠かさずやっていると言う。「血行が良くなって手足が温かくなり、太らず、健康に暮らせる様になるぞ!1日30回、1ヶ月900回、1年で1万回を超える位繰り返すのだ!」と太極拳について熱弁した後、2列に並んで練習が始まった。
今日は説明だけかもしれないと思ってジーンズのまま来ていたので少々やり辛い。準備体操や柔軟を終えて、早速24式の練習に入る。今日習ったのは1番目の起式と2番目の左右野馬分?のみで、少しかじったことのある私はすぐできるようになり皆のお手本に使われる。「やったことがある」とは別に言っていなかったので、勘の良い子だと思われたかもしれない。(実は全く逆なのだが)この2つを1時間程じっくりやって「体が勝手に動く様になるまで繰り返し練習しなければならない。来週までこの2つを毎日30回ずつ繰り返せ!」と言われて1時間半の練習が終わった。
来週人数が減っていない事を祈る。