己亥/曇り

労働公園を上から見た所

昨日までは、寒さが徐々にやわらいでもうじき春が来る様に感じられていたのに、今日になって突然真冬並の寒さに舞い戻ってしまった。よりによってそんな中を、学校が主催してくれる市内観光に参加する。大連市内にはそんなにたくさんの観光スポットは無く、一番の目玉と言える旅順はちょっと遠い上、外国人が行くには手続きが必要である。今日回ったのは星海公園、老虎灘風景区、労働公園など気候の良い季節に来ればゆっくりしたいきれいな所だったのだが、なにしろ寒い、寒すぎる。10時に着いた場所で「10時30分までにバスに戻って来て」と言われても、30分間外に居るなんてとても出来ず、皆10分程で戻ってくるため予定はどんどん前倒しにされていく。
11時前にはもう昼食となった。「昼食は焼き肉だ」と言っていたので韓国料理屋かと思っていたら、SAMBAなんとかと言うサンバの流れないシュラスコ料理の店に連れて行かれた。だだっ広いフロアの真ん中あたりにはDJブースがあり、その前にはガラスのお立ち台がある。夜は一体どうなることやら、昼間の今は子供が上って大喜びで遊んでいた。店の雰囲気はちょっと変わっているが、まあ中国だと思えば納得のいく感じだし、料理は悪くない。
しかしこの店の特筆すべきことはトイレなのだ。別にドアが無いわけではないし、汚くもない。が、フツウのトイレの様に横並びに配置しているのではなく、一つ一つが円柱形の公衆電話の様になっており、しかも壁面が磨りガラスなので横を人が通ると影が見える。前衛的と言うかなんと言うか、凝りすぎて失敗している。何よりの問題は、そんな今風のおしゃれ(中国的にです)な店のくせにそのトイレが男女分かれていないことだ!!!
観光は駆け足だったのに、昼食時間は結局2時間近くあってほとんど今日のメインイベントと化していた。終了して寮へ帰り着いたのは予定時間より1時間以上も早い。充実した観光だったとは言えないがなんとなくの雰囲気はわかったので、またそのうち自分でもう一度回ってみようと思っている。