癸巳/曇り

大学の図書館

着いたばかりの昨日はそう感じなかったがやはり寒い。足の方からしんしんと寒さが伝わってくる。朝起きて、朝食を買いに行きがてら近所を散歩に出て学内を突っ切っていると、まだ7時台と言うのにグランドを走る学生が多く居た。しかしグランドをただぐるぐる走って楽しいものなのかね、と私は思うのだけどそれ以外の場所(町中だとか、広いキャンパス内だとか)を走る人は全く見ないのだ。ジーンズ姿の女の子なんかも居て、一体どういう人達がどういう目的で走っているのかよくわからない。
軽く朝食を済ませ(アイスクリームを食べてしまった、朝っぱらから、寒いのに)買い物へ行く。市場があると聞いていたのできっと簡単に揃うだろうと踏んでいたのだが、フキンだとかスポンジだとかコップだとかハンガーだとか日本に居れば100均で全て揃う様なものを売っている店がなかなかない。ようやく小さな雑貨屋を見つけてリストの半分位はなんとか揃った。小さなお店だとレジは無いので「サンダル6元ね、ノリが1元で7元、フキンは2元で9元」と商品の値段を一つずつ言いながら足して行ってくれる。しかし安い、中華包丁が300円位、小さい鍋が250円位と言った調子だ。午後に行ったマイカルでは日本食品を確認すると、キッコーマン醤油が1000円位、インスタントコーヒーも1000円位とこちらは割高である。まだ物価の感覚がつかめない。
寮へ戻り、日本に居る時からメールでいろいろ話を聞いていたワカさんに初めて会う。部屋を見せてもらうと、ものすごくきちんとした部屋になっていて驚いた。半年住むとこれだけ快適な空間にできるものか。それから自分の部屋に戻るとあまりにも閑散とした感じでがっくりくる。大体私の部屋は最初からおかしい、十分広いのにクローゼットがわざわざ台所の方に置いてあるのだ。そうだ、このせいで閑散度が増しているのだ、と思い早速移動させることにする。ものすごく大きいけど作りがちゃちなので一人でも動かせる。ただ、問題は台所と部屋の仕切りの高さよりクローゼットの方が高いことだ。少しずつ傾けて横向きにし、ぎーぎーすごい音を起てながら部屋まで引きずりもう一度立て直す。と書くといかにも簡単そうなのだが、かなり大変だった、しかし「ちょっと無理する」ことには慣れているのだ。
こちらへ来て睡眠時間が長くなった。自分が思っている以上に緊張して疲れているのかもしれない。慣れるまではとにかく体調を崩さないようぼちぼちとやっていくつもりである。