壬辰/日本は晴れ・大連は曇り

ワタシはヒロコとお留守番

午前9時MKにて関空へ向かう。13時20分の便なのに関空へ到着したのは11時で、搭乗券を引き換えて荷物を預け、手荷物検査を終えてもまだ12時だった。いつものこととは言え、この空いた時間をどう過ごしたものか、と考えとりあえずスターバックスでコーヒーを飲み、ソファに座って達磨様「HOW TO RIDE」を聴いて、本を読んでいたら、最終コールで名前を呼ばれて慌てて搭乗口へ向かう。と、以前やって懲りたはずのことをまたやってしまった。
飛行時間は2時間程で、大連時間15時半頃に無事到着する。出口で、迎えの人々が名前のパネルを持って留学生を待つ光景は海外へ行くとよく見るものだが、初めて当事者となった。同じ大学に大阪から短期留学で来られたテンマさんと共に、車で15分程の留学生寮へ行く。テンマさんは私の母親と変わらない位の人だが、もう何度も短期留学を経験して慣れており、この後ちゃきちゃきと私の世話をやいてくれることとなった。
まずは事務所へ行き、入学の手続きを行う。「パスポートをだして」ハイ「ビザ申請時に使用した書類を出して」ハイ「写真を2枚出して」写真?そんなもの無いと言うと、明後日までに証明写真を撮ってくるように言われた。後から確認すると、提出書類の中に確かに写真2枚と書いてある。日本で留学の手続きをしている途中で「中国ってやっぱりテキトウな国だ」と呆れる様な事がいくらかあった為、つい私自身も用心せず持ち前のテキトウさでやってしまっていた。でも、どうにかなるのだ、なっているのだ。ちなみに私は入学式の日も勘違いしていた。郷に入りては郷に従え。
説明や手続きを終えて、部屋の鍵(なんと213号室)を貰う。荷物を運んでいると、すでに手続きを済ませていたテンマさんが手伝いに来てくれる。部屋はまあそれなりだ、想像以上でも想像以下でもない。とりあえず京都の家より断然暖かいのが最大の利点。テンマさんはまるで私の母親の様に、水やらガスやらを確認し、ブレーカーを入れて、冷蔵庫のプラグを挿そうとしたのだがコンセントが見つからないので、隣の部屋へ聞きに行く様に指示までしてくれる。しかし、実は隣室のフーさんも先ほど名古屋から到着したばかりで、何処に何があるやら人に教える様な状態ではない。それはさておき、せっかくなので夕食は3人で食べに行くことになった。(ほとんどテンマさんの独壇場)
大体片付けを済ませて、買わなければならないものをリストにすると、ちょうど約束の5時半となる。タクシーに乗って、テンマさんが以前行った事があると言う、中山公園近くの海鮮料理の店に行く。注文は、メニューを見てではなくずらっと並んだサンプル(と言うか、材料が皿に載っていて料理名が書いてある、もちろん出来上がりはよくわからない)を見て決める。1人1つずつ3人で3品注文しようと言う事になり、たった3品で足りるかしらんと心配していたのだが、1品の量がかなり多いので十分過ぎるくらいだ。しかも全ておいしい、そして(大連にしては高い方かもしれないが)安い。帰り道、水とヨーグルトとチョコレートを買う。疲れた様な、そうでもない様な。まあ、なんとかやっていけそうだとは思った。