病院通い

5月の初めから歯科と眼科に通い出してもう1ヶ月以上になるが、まだどちらも完治していない。
眼科へは4月の終わりから続いていた充血が市販の目薬ではどうしても治らず通い始めた。角膜が年寄り並みに傷ついているらしく、当然、当分の間コンタクトは禁止、治ってからもコンタクトを装着する時間を極力短くするよう言われた。それからずっと3種の目薬をさし続け、週に一度検査に行っているがなかなか完治しないで今に至っている。以前も一度コンタクトより眼鏡の方が良いと言われたことがあるのだが、コンタクトの方が楽なのでそのままにしていたところ、年寄り並みの目になっているとは、かなりのショック。陽が卒乳したらレーシックをしようかと真剣に考え始めた。
歯科の方は、特に差し迫る症状があったわけではないのだが、社会復帰する前の時間があるうちに行っておいた方がいいなと思ったのだ。つめものが取れたりで、やむを得ず何度か中国の歯科にかかったのを除くときちんとした歯医者通いは多分5、6年ぶりのことになる。表面的に虫歯のところはないのだが、レントゲンをとると、銀歯の中に何カ所か虫歯になっているところがあり、それに隣接する歯もやはり虫歯になっているとのことであった。歯垢とりやブラッシング指導もあり、週に2日通い、多分、再来週で終了するはずだ。
それにしても病院に行くとお年寄りであふれているのには驚く。若い人が病院へ行くのは、急に病気にかかり、それが完治するまで数日から数週間通う、と言うのが多いと思うのだが、年寄りは完治が目的と言うよりむしろ、ほとんど持病と言っていいレベルに達している病気の治療を長いスパンで行っているケースが多いのではないだろうか。実際、私の母も定期的に眼科と歯科と整骨院と血圧の検査に通っているのだが、どれももう1年以上になるとのこと。比較的健康と言える65歳の母にしてこうなんだから、日本の高齢者がどれだけ頻繁に通院しており、その医療費が国政にとってどれだけ大きな負担となっているのかは推して量るべし。
日本は長寿国ではあるが、寝たきりとなったり、病院に長期入院して多額の最先端治療を施して延命することによりもたらされた結果とするのなら、それが本当の意味での長生きかどうかは疑わしくも思う。そりゃあ、日本にも元気な老人はいっぱい居るが、全体平均で見るとやっぱり、中国の老人の方が健康だしパワフルだなーと思うのだった。