大連に住むということ

4度目の大連の夏。
2年前、引越しとビザ変更のために2週間くらい夏に一次帰国したが、もう、日本の夏がどれだけ暑かったか忘れてしまうくらい、こちらの夏に慣れた。日本に居る時はクーラーや扇風機なしの夏(特に熱帯夜!)なんて考えられなかったが、今、大連は朝晩とても涼しく、今年はまだ扇風機さえつけていない。大連は、冬は寒いが、夏は涼しく気候が良いこと、また海沿いで環境がよく、かつては療養地として有名だったという。
が、私が来たばかりの頃と比べると、明らかに大気汚染が進んだことがわかる。建築ラッシュで街中あちこちで粉塵が立ち上り、1日に200台だか300台だかのペースで増え続けている乗用車のせいで、どこもかしこも排気ガス。乗用車の増加のスピードに対して、運転手のマナーレベルが全く追いついておらず、あちこちで横入り、信号無視等によって引き起こされる渋滞が発生し、そうなると交通警察が現れるまではにっちもさっちも行かない状態になるのだ。
3年強、ここで生活して、この小都市がものすごいスピードで発達していっているのを目の当たりにすると同時に、その発達によって引き起こされている環境汚染も否応がなしに見せられているわけだ。
大連も中国ももちろん嫌いではない、3年も住めば愛着も沸く。でも、暮らすのとただの旅行は違う、3年も住めば、嫌な部分も十分見ることになり、それと折り合いをつけながら暮らしていくしかない。