晴れ

大連はすっかり涼しくなった。朝晩はもちろんのこと、この2日間、昼間も風があり、気持ちよく仕事ができるのはをしみじみ幸せに感じる。(そう、うちの会社はお客さんが来た時、お客さんが居る部屋くらいしかクーラーをつけないのである)
うちの会社の女子トイレは2つあるのだが、このうち1つの鍵がもう長いこと壊れていて、一向に修理されないまま、多分もう半年くらいになる。最初、鍵が壊れているのを知った時、すぐに修理されるだろうと思っていた。たった2つしかないトイレで、1つ鍵が壊れているのだ、どう考えても不便なことこの上なく、女子社員はきっとすぐに設備の人(男性)に言って修理してもらうに違いない、と信じていた。それがいつまで経っても修理されない。なんでなんや?と不思議に思っていたところ、段々理由がわかってきた。我が社の女子社員にとって、鍵が壊れていることは不便でもなんでもないのである!そう、つまり鍵が壊れていようがお構いなし、人によっては「鍵が壊れている方が近くて(手前にある)便利だから」と、わざわざ鍵が壊れている方に入るのである。恐らく、この会社で鍵がある方のみを選んでトイレに入る女子は私のみに違いない。しかも、最近、鍵がある方のトイレに入って、鍵をかけない人が居るのを発見してしまった。それが、日本に長期滞在した経験もあり、日本語ぺらぺらでうちの会社で通訳も務める、美人の張さんなんだから私としては相当に衝撃であり、羞恥心があると言うのは日本人の美点のひとつである、としみじみ感じた瞬間であった。