曇り

派遣会社で働く艶娜と万三君が交大で行われる招聘会に参加すると言うので、全然関係無い私と春林ものこのこ出かけて行って、彼らと共に学生の面接をすることになった。まあ、私は何も話さず、ただ座って履歴書を見ていただけなのだが、面接官気分を味わえてなかなか楽しかった。(その後、学校側が用意した食事会にものこのこ着いて行く)
万三君、春林と別れた後、艶娜の家に行った。この間家に呼んでごちそうしたお礼に、今日は彼女が包子を作ってくれると言う。で、ここで説明しておくと、中国の主食にはいろいろあって、粉ものとして代表的なものに饅頭と呼ばれるものそれから包子と呼ばれるものがある。饅頭、と言えば日本ではフツウアンコの入ったものを指すが、中国では中に餡が何も入っていないものを指す。包子と言うのは所謂肉まんの様なもので、中にいろいろな餡が入っているものだ。で、更に粉ものの主食と言えば餃子なのだが(中国では餃子はおかずではなく主食に入る)、この餃子と包子の違いがまた微妙だったりする。餃子は必ず発酵させていない生地を使って皮を作り、やはり中にいろいろな餡が入っている。餃子と包子の餡はほとんど同じと言って良い。で、包子と言うのは発酵させた生地で作る皮(発面と言う、所謂日本の肉まんの皮と同じ様なタイプ)と、発酵させていない生地で作る皮(素面と言い、餃子の皮と同じ様なタイプ)の2種類があるのだ。つまり、発酵させていない生地の皮で作る包子と言うのは餃子が大きくなったものと考えれば良い。
今回彼女が作ってくれたのは、この発酵させていない生地タイプの包子で、私が「大きな餃子じゃん」と言うと「違う、餃子は茹でるけど、これは蒸すでしょう!」と言うので、「でも、蒸し餃子ってあるやん、それにビッグ餃子とかもあるやん」と反論したものの「違う、絶対違う!これは包子!」と譲らない。まあ、餃子みたいでも、大きくて蒸してあれば包子と呼ぶと言うことか。
とりあえず、これで私も包子の作り方をマスターした。(下手くそだけど)