連休の始まりは雨、まそんなもんだ。
午前中に念願(?)の大掃除と衣替えを済ませたところでなんとなく手持ち無沙汰になってしまった。今日から休みだと思うと全くもって力を温存しておく必要は無い。パーっと外に出かけたいのだが生憎の雨降り、と言うことで、最近縁があって知り合った中国人の2人を家に呼んで一緒に夕飯を食べることにした。
この2人は大連人ではなく、遼寧省の阜新と言う小都市出身で北海道へアルバイトに行っている時にそこで知り合ったと言う。中国人が日本へアルバイトへ行くと言うのはよくある話しなのだが、これはこちらでは「労務」と呼ばれる。労務に行く手続きと言うのは自分でするのではなく、必ず自分の戸籍のある場所で仲介業者を通して行わなければならない。業者にビザやなんかの手続き費と保証金(合わせて30万円位)を支払って契約し、日本での生活については住居は会社が提供してくれ、節約をしていれば3年間で400万円程度は稼ぐことができるらしい。(現在の法律では労務は最高で3年、今後5年に伸びる可能性もあると言う)2人が労務に行った期間は1年ずれているのだが同郷で手続きをしたので同じ会社に派遣されていったということだ。女の子の方は1年前、男の子の方は今年の5月に帰ってきたばかりなのだが日本語をとても流暢に話す。労務にもいろいろあると思うのだが、彼らの会社の社長は彼らに非常に良くしてくれ、休みの日には自分で車を出して北海道のいろいろな場所に連れて行ってくれたり、社員旅行も日本人と共に沖縄に行ったりしたらしい。数年前社員旅行で中国へ行った時にはわざわざ彼らの故郷阜新まで足を伸ばし、以前労務で来た中国人達と再会を果たしたらしく、ここからも社長の暖かい人柄が伺われる。共に働いていたパートのおばさん達もものすごく親切で(やはり北海道と言う土地柄か?)家に招いてくれたり、遊びに連れて行ってくれたり、日本での生活はとても楽しかったと言う。で、この話しの肝心な点はここからで、この2人が働いていた会社と言うのが実はかの有名な「ミートホープ」だったのだ!つまり前述の温かい人柄の社長と言うのは、偽装牛肉で散々叩かれている田中社長だったのである。何はともあれ、社長が彼らに対して良くしてくれたのは事実であり、2人は本当に残念そうだった。