曇り後晴れ

こんな路を通って行くのだ

3連続降り続いた雨がようやくやみ、道も開通したとのことで濾沽湖へ行くことになった。濾沽湖は四川と雲南の省境にある湖で、湖畔には少数民族摩梭族が住む。摩梭族は女系社会で、婚姻制度がない。一応夫婦関係のようなものはあるのだが、夫は妻のもとに通う(走婚)だけで一緒に暮らすことはなく、子供は母親に属する。もちろん現在このような風習はほぼ無くなりつつあるのだが、やはり女性が強い社会と言うことだ。
濾沽湖が観光地として開かれたのはここ数年のこと。そういうこともあって、麗江から6時間かけて行く山道は自然のままの景色が広がりとても素晴らしい、と同時に道の整備が進んでいないので落石や土砂くずれが日常茶飯事で起こり非常に危険を伴う。実際行きも帰りも、巨大な岩やら土砂やらが道を塞いでいるのを目にし、またその横を崖ぎりぎりで私達のバスが通る、と言うスリルに溢れる体験をしたのだった。日本なら間違いなく通行止めになるよな。
夕方4時に濾沽湖に到着する。同じバスで来た10人で船にのる。うち広東からきた4人と親しくなり、一緒に夕食をとることになった。彼らは私達が中国語で話すのを聞いて、方言のきつい中国人だと思っていたらしい。これは喜んでいいのかどうか。
[バス往復120元/濾沽湖50元/船30元]