己亥/晴れ

夏休みの旅行で知り合った黄君から手紙の返事が来た。「ハサク姐姐」と書いてある、それだけですっかりときめく。中国では年上の親しい人は、血がつながっていなくても「姐姐(お姉さん)哥哥(お兄さん)」と呼ぶのがフツウなのだが、冗談ではなくきちんとこう呼ばれたのは初めてなのだ、ものすごく嬉しい。(弟はずっとずっとほしかった)
うれしくて叔叔に同封の写真を見せて「私の弟弟」と言う。「うーん、漂亮やな」えっ、「漂亮」はかわいい子供にも使えるのかと驚いた。元々「漂亮」の意味は、きれいだとか見た目が良いだとかで「ここの景色は漂亮」や「彼女は漂亮」と言った使い方をする。ちなみに「可愛」はかわいいで、これはフツウ子供に対して使う言葉で、大人に「彼女は可愛」等とは使わないらしい。このように、日本語の表現をそのまま使えないのが時々厄介に思う。
好きと言う意味の「喜歓」は「彼は彼女を喜歓」の他にも「喜歓アイスクリーム」「喜歓ジョギング」等にも使うのでまあ「like」と同じ様なものなのだが、「私はフーちゃんを喜歓」と言う様に使ってはいけないのだ。同世代の同性に「喜歓」を使うと「同性愛」ととられるらしい。どうりでシュエフォンに「シュエフォンはヤスハラ君のことめっちゃ好きやねんな」と言った時「僕はhomoじゃない!!」と主張されたわけだ。じゃあどう表現すれば良いかと言えば「私と彼女の関係はとても良い」とかになってしまうので、なんとなくぴったりはこない。
日本在住の大連人崔君に会う。彼は英語がぺらぺらで、日本にはもう5年近く住んでいるので日本語もかなり話せる、しかも当然中国語も話せるー羨ましい!!!外国語を勉強する時人は最初に覚えた相槌が口癖になると言うのだが、彼は「なるほどね」をよく言う。私も、何かあるのだろうか。自分ではよくわからない。
「日本人は相槌を打つ時”こ”と言うことがある」と言われた。こ?そんな変な相槌を打つ人はいるか、としばらくわからなかったのだが、これはうまく表現出来ない時に言う「ほら、こうねー」と言う時の「こ(う)」だと言うことがわかった。これを中国語で言うのはなかなか難しい。(這様、かな)
大連に来て初めてスターバックスに入り、初めて牡蠣を食べた。