甲午/晴れ

どっかん

夜10時頃いつもの様にベッドに入ってうとうとしかけたところで「バンバンバン」と爆音が鳴り始めた。なんだなんだ、と窓辺に駆け寄って外を見るとどうも花火があがり始めたらしいことがわかった。今うちの大学は創立50周年のイベントが行われており、この花火もその一貫なのである。部屋からは全く見えないので、どこか見える所は無いかと寮内をうろうろ探すが、音だけが鳴り続けるだけで花火はちらりとも見えない。結局着替えもせずTシャツとハーフパンツのまま、眼鏡をかけ、カメラを持って、つっかけを履いて(とうとう、このつっかけで外へ出てしまった!)外に飛び出し、音のなる方へ向かっていくと、図書館の前の広場に皆集まって見ていることがわかった。「たまや」でも「かぎや」も無く、学生達は「再来一個」と叫ぶ。夏の終わりに花火とは悪くない。