戊子/曇り

この1ヶ月程、暑い中日々電柱を見て歩いていたジャンニの引っ越し先がようやく決まった。
「で、いつ引っ越すの?」「今日の午後」えっ、それで今私と一緒に勉強なんてやっていていいのか。「で、結局誰と一緒に住むことになったの?」「友達の友達の彼氏の友達。」「えっ、それってよく知っている人なの?」「この間友達になった。・・・実は男の子やねんけど」「えええええー、大丈夫なの?」「大丈夫、彼は働いているから昼間いないし、部屋には鍵があるから」
彼女は若いのだが一度働いた経験があり、他の学生に比べると落ち着いてしっかりしている子である。が、時々軽率と言うか世間知らずの一面を見せ、私を驚かせる。この間は友達の彼氏に南京からMP3を買って来て貰うよう頼み、結局高い値段で欠陥品をつかまされてしまったと言う話を聞いた。中国で物を買うのに自分の目で確かめないなんて、しかも信用できるかどうか定かでは無い人に頼むなんて考えられない。「友達のこといい人だと信じていた」と悔しそうに話していたが、マアいい勉強になったことだろう。
と言う矢先に今回の引っ越しの話なので、私は余計に心配なのだ。ああ危なっかしい、でも、だからかわいいのか。