癸未/晴れ

旅行中のフーちゃんからの情報によると、予想通り、現在北京はオリンピックに向けてものすごい勢いで街の整備や、修復が行われているらしい。1年前よりずいぶんきれいになっているそうだ。どんなことをしてでも、来年の夏には「世界に誇る美しい観光都市北京」を全世界に映さねばならないのだ。
と、これと同じ様な現象が今うちの学校でも起きている。10月の国家視察に向けて、春からすでに学校内のあちこちで修復工事が始まっているのだ。意外とのんびりペースなので、とりあえず9月からの新学期に間に合わないのでは、と心配していたところ、ここにきて大量の労働者が投入され朝から晩まで恐るべき人海戦術にて急ピッチで進み始めた。私が最も心配していたのは学校の売店が入った建物と、毎朝朝食を食べに行く建物の修復だったのだがこれも残り10日程で強引に間に合わせそうな気がするから不思議なものだ。
「ふたと容器がぴったり合わない」のがなんらおかしいことではない国なのだ、少々どこかがずれていても見た目がなんとかなればそれで良いに違いない。程度の差はあれ、基本が差不多先生の国なのだな。