丁卯/黄砂曇り

橋も人で埋め尽くされる

徒歩大会に参加する。徒歩大会とは読んで時のごとく、ウォーキング大会のことだ。
中国人と話せるよ、楽しいよ、国際的な大会だよ、とかなんとかに唆されて出てみたのだが、ずばり、これは中国の人口問題を実感する為の大会だったと言えよう。5、10、20、30kmのコースがあり、なんと20万人が参加したと言う事だ。アップダウンのあるコースとなっているため、上の方に来た時前後を見渡せるのだが先頭も最後尾も見えず、ただ道が全て人で埋め尽くされているのだけがわかる。会社単位、学校のグループ単位等で参加している人々は何やら旗を掲げている為、デモ行進やメーデーの行進のようにも見えてなにやら恐ろしくもある。
スタートしてからしばらくは、人で渋滞した道をのろのろ歩かなければならない。マラソンの場合はペースが早いためばらけるのも早いが、徒歩ではそうもいかず1時間以上ストレスが溜まりそうなのろのろペースが続いて、ようやくばらけてくるのである。自分のペースで歩けないと言うのは、長い距離を歩く事よりも疲れる。ばらけてからは確かに、近くを歩いている学生と話したり、子供と仲良くなって一緒に歩いたり楽しい事もあったが、困った事に先週の登山同様今日も寒すぎた。私はまた懲りずに薄着で来ていたので、寒さが辛くて心から楽しむ事が出来なかったのである。たったの10kmを結局、3時間半もかかって歩く。今後同様の大会があっても絶対参加するまいと心に決めたのであった。