あまりにも大きな出来事が私以外の身の上に起こった一日。その時私はただ、どうしようもない気持ちを抱えてベッドに横たえて本を開き、文章を追い続ける気持ちになれないでいた。ページは進まない、眠くもならない、漠然と、人生と言う物について考える。
不倫の末、親の反対を押し切ってようやく結ばれ、子供も生まれ、これから幸せな日々が続く、と思った所で、突然の事故のため夫が脳死。こうして文章にしても、全く現実味のない展開について、私はその途中経過については全く知らずに教えられて呆然とする。
姉が結婚すると言う、それは良しとしよう、でもすでに家を出ていること、明後日に籍を入れると言うこと、それを突然聞かされる私の妹としての立場は一体どうなっているのだ。呆然と言うよりも、あきれかえる。
本当は、冬休み初日の今日は、プールと中国語とリンダ邸ホットポットの平凡で楽しい一日となるはずだった、確かにその計画通りの一日を過ごしたのだけれど、舞い込んで来た人の人生の津波が遠隔地に居る私をも濡らしてしまったのだ。
プリンタが届く。
明日は大掃除の予定。