モンテ・クリスト伯を読んでいる。1巻を読み終えて、解説を読んでいる最中に「モンテ・クリスト伯=岩窟王」だと気づいて驚き、自分のあほさ加減にあきれる。
巌窟王もロビンソンクルーソー漂流記も15少年漂流記もレミゼラブルも三銃士も、私は所謂「少年少女世界名作全集」と言うもので初めて読んだ。それは、つまり、子供向けに短くわかりやすく作り替えられた物語で、あらすじを読んだだけと言っても大差は無いものである。それはそれで私は気に入ったものは何度も何度も読み返していて、それこそ、ロビンソンクルーソー漂流記やレミゼラブル(邦題はああ無情)は大のお気に入りで何度読んだか知れない。そう言うこともあって、大きくなってからすうっと原作に手が伸びたのはそれらの作品で、どうも子供の私にはちいともおもしろくなかったような巌窟王の原作には手を出さずじまいだったのだ。それを意図せず手にしてしまった、しかも1冊読み終えるまで気づかないとは。
それにしても、子供にあれだけの本を与え続けてくれた両親にはいくら感謝してもしきれないなあ。
それはそうと、而立の年になってしまいました。あれまあ。