富士日記を読み終えた。
これは、山の日記です、の書き出しに、気楽に読める、何やらのほほんとしたエッセイの様なものを予感し、読み進めると日々の食事日記・家計簿をも兼ねていることもあって増々気楽な気分で読み進めた。おいしそうだなー、とか、野菜安いなあ、とか思いながら。
そして、途中、ハタと気づく。元々は人に読ませるための文章ではないのに、それは生き生きと、人を引き込ませる文章なのだ。作家武田泰淳の奥さんであるところの武田百合子氏は、単なる主婦ではないナアと、私はいちいち感動することしきり。
まるで静かな小説のようなリアリティーに泣ける。犬のこと、泰淳氏の病気のこと。
闘病日誌ではない。ただただただただ、なにかしらが、私の琴線に触れた。
一昨日は、白川静「続文字講話」に行く。白川博士は元気だけど、やはり94歳で、時々放心したように言葉が止まるたびに、私は不安になってしまった。1月に、また会えるだろうか。
今回の続文字講話全4回は金文についてなのだが、第一回は以前行われた「文字講話」の甲骨文についての総集編と言った感じの内容である。予定されていた質疑応答は行われず。残念だけど、しょうがない。
昨日は、ウス・コバとビゴーリへ行く。味はまあまあ、安い、奥さんはコリスの奥さん風でとても感じが良い。ワインを飲み過ぎてふらふら。ウス・アリの結婚話を聞く。
今日は午前中プールへ、昼から久々にso that's itを見に行く、欲しいジャケット2万円、保留。