甲戌

月がきれいだ、と帰り道々思っていたら、明後日が満月なのだ。
朝、しんどくて走れない。
職場ではちいとも進まないので、結局借りて帰ってようやく「重力と磁力の発見」読了。1ヶ月もかかってしまったが、ものすごく良い本である。私にはしんどいところもあり、特に最後に数式がばんばん出て来るところは完全にお手上げだったが、ところどころ「おもしろい!!!」とひとりごちずにはいられなかった。今朝電車であとがきの所を読みながらぱーっと感動が胸に広がって行く感じは、そう「虚数の情緒」を読んで感じたのと同じようなものかもしれない。しんどい本(自分にとって、読みにくかったり、理解するのに骨が折れるようなもの)を読むのはわるくない。良い本に出会えるのは、人生の幸せの一つだなあと思いながら、俄山本義隆ファンになる。

磁力と重力の発見〈1〉古代・中世

磁力と重力の発見〈1〉古代・中世

戦争と平和」読中。
エスキモー抹茶。

・いで我を人なとがめそおほ舟のゆたのたゆたに物思ふころぞ/よみ人知らず「古今集・巻十一」
・われのみや夜船は漕ぐと思へれば沖辺の方に楫の音すなり/よみ人知らず「万葉集・巻十五」
・何れぞも 泊まり かの崎こえて/神楽歌・早歌
・春の岬旅のをはりの鴎どり 浮きつつ遠くなりにけるかも/三好達治「測量船」