甲申

帰りにウスアリ樟葉邸へ掃除機を取りに行く。シロ氏とコリス。話しているといつものことながら、年の離れた弟の世迷い言を聞いている気分になってくるのをやれやれと思いつつ我慢していたが、結局また暴言を吐いてしまう。やれやれ(これは自分に対して)。
オパルへ寄って預けもの。たくさんの言葉を封印してしまったことで増々自分の居心地を悪くしている。
「虚空遍歴」を読んでいる。血反吐を吐いてまで貫くものがあると言うのは、苦しみと痛みがほとんどを占めるとわかっていてもそうせずには居られないと言うことなのだろう。
朝ジョギング30分。
あずきバー
『この心あながちに切なるもの、とげずと云ふことなき也。/道元正法眼蔵随聞記」』
『山のはのほのめくよひの月影にひかりもうすくとぶほたるかな』
道元の言葉はそのまま(虚空遍歴の)沖也の精神にかぶる。人に対して、そして自分に対しても人間の弱さを認められず微かな嫌悪を抱いてしまうこと自体が私の「弱さ」の正体である。それを認める時々に暗い気持ちになるのだが、とことんまで落ちきれないこともまた、私の「弱さ」なのだろうか。